【『トラブル社員対策セミナー』をしました】

愛知県、岐阜県美濃地方、三重県北勢地方で主に活動をしています、定着率カイゼン講師(特定社会保険労務士、行政書士)、パワハラ予防士の岡戸久敏です。(名古屋・西三河・知多の特定社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (https://sr-hokado.jp))
6月5日木曜日、午後2時から、名古屋市内の”ウインクあいち”に於いて、
『トラブル社員対策セミナー』をしました。
このセミナーは、元々「問題社員対策セミナー」と銘打って、これまでも、何度かしていたセミナーです。
ところで、ある取引先の社長から、最近、こんなことを言われました。
「私の会社には、問題社員はいない。
確かに、能力を発揮できず、会社に貢献できていない社員がいる。
でも、そういう社員にもいいところがあるのだ。
彼がいると、職場が明るくなるんだよ。
だから、”問題”という言い方は、好きになれない」と。
なるほどと、目から鱗が落ちた感覚になりました。
ですから、今回のセミナーからは、”問題社員”という言い方は、やめよう。
では、どんなネーミングがいいのか?・・
すぐに、”トラブルを起こす社員”、”トラブルを抱えた社員”から、「トラブル社員」という言葉が浮かんできました。
「問題社員」というと、人格まで否定しているような感覚になりますが、
「トラブル社員」というと、その”事実”を示していて、その人の人格までは否定していない気がします。
罪を憎んで、人を憎まず、と言います。
私達は、問題行動を起こした人に対して、その人の人格まで、否定しがちです。
でも、人格まで否定するのはよくない!と思っています。
何事も、事実が大事。
「承認」の定義も、そうですね。
「相手が気づかない優れた能力、資質、業績(貢献)、成長、可能性などについて、その”事実”を本人に伝え、自覚してもらうこと」です。
前置きが長くなりました。
『トラブル社員対策セミナー』は、昨年学んだビジネススクールでいうところの”フロントセミナー”の位置付けです。
社長さんと話しをしていると、本当に多くの社長が、トラブル社員の悩みを抱えています。
これまでの問題社員対策セミナーでも、多くの方が参加されました。(集客力あり)
今回は、新たな”フロントセミナー”として、そして、”顧客獲得型セミナー”として、
このセミナーが成り立つのか、仮説検証も兼ねていました。
ビジネススクールのIさんの助言もあり、商品としての導線も作り直ししています。
ところで、セミナーでは、トラブル社員には5タイプあると、定義。
①能力不足の社員
②指示を聞かない社員
③不正をする社員
④体調不良で休職をする社員
⑤ハラスメントをする社員
この5つから、①の能力不足の社員を徹底的に深掘りしました。
(②から⑤までは、全く話しをせず。⑤は別のセミナーあり。)
最後に、「無料診断」しますねと話し、理解度チェックシートを書いていただきました。
セミナーの流れは、
・オリエンテーション
・会社を取り巻く社会環境
・能力不足社員へのアプローチ
・会社の対応方法
・コミュニケーション
・自己理解/他者理解
・クロージング
セミナーの名称では、”対策”といいつつ、コミュニケーションとか、自己理解/他者理解も話しています。
これって、対策なの?
予防では?と、思われる方もいるかもしれません。→ 当たりです。
どんな内容のセミナーであっても、みんな、”笑顔”、”笑顔”で、締めたいと思っています。
『トラブル社員対策セミナー』というと、ネガティブなイメージです。
もちろん、実務的なセミナーですので、仕事で使えるお話をするのですが、
そうは言ってもポジティブな内容で結んで、皆さんが笑顔で帰ってほしいと、いつも思っています。
私は、受講された皆さんが、帰られるときに”笑顔”になられている時。
その皆さんの”笑顔”が見られると、とても幸せになります。
今回、『トラブル社員対策セミナー』では、初めてパワーポイントで資料を作成しました。(これまでは、レジュメ資料でした。)
個人ワーク、グループワークともに、いい雰囲気でした。時間配分も検証できました。
その結果、zoomでもいける、という感触を持ちました。
ビジネススクールでは、皆さんによく、zoomでのセミナーはやらないのですか?と、聞かれていました。
「承認カード」とか、「持ち味カード」とか、「パワハラ予防カード」とか、すべてカードを使ったセミナーなので、zoomではできませんと答えていました。
(ちなみに、福岡のT社労士さんは、zoomで「カード」研修をされていて、驚きです。
尊敬しています。)
『トラブル社員対策セミナー』は、zoomでやれる目処が立ちましたので、オンライン用に組み直して、zoomセミナーもやることにします。
強力なフロントセミナーが誕生しました。
今日のセミナーに参加してくださった、
皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
【受講された方のお声です。】
○名古屋市のHさん
・トラブル社員の事例に基づき、どうアプローチしていくのか、具体的に学ぶことができました。
・個人としては、人ではなくコト、抽象的ではなく具体的に、言語化するようにしている。相手との交渉に関しては、抜けているところがあると感じました。
・これから、具体的な言語化の精度を上げられるようにしたい。
・⑤のハラスメント社員の対応について知りたい。7月に、パワハラ予防セミナーがあるので、参加したい。
○名古屋市のRさん
・自分を知ることの大切さ。みんなそれぞれ違う。相手を承認して、物事が進んでいく。
・紛争を見据えたアプローチは、これまで学んだことがなかったので、勉強になった。
・どんなタイプの人ともコミュニケーションをとることはできるが、相手を理解しながら、関わりを続けたい。
○名古屋市のSさん
・日頃から、何気ない声掛けで、社員は認められているという意識を持つのだと考え、職場の良好な環境を築いていきたい。
・お互いの性格を知った上で、接していきたい。
・社員に見られているという意識を持ち、あいさつでも、相手の顔を見て行い、声掛けも積極的にやりたい。
・社内でのコミュニケーションの重要性を、再度、周知していきたい。
○知多郡のMさん
・色々なタイプの人がいる。それだけ、各々の価値観が異なるのだと感じた。お互い尊重し合うことの重要性を学んだ。
・トラブル社員にも良いところを見つけ、組織の循環成功モデルが、グッドサイクルでまわるようにしたい。
・あいさつをする時に、名前を言うなどして、コミュニケーションを深化したい。
まだまだ、お声をいただいています。
実は、「トラブル社員」の対策については、かなり泥くさいことをお話ししました。
ただ、皆さん、それよりも、コミュニケーションとか、自分を理解すること、自分が理解できて、他人が理解できるという”予防面”、”ポジティブな面”に、多くの関心を持っていただいたことがわかりました。
私もとても嬉しいです。
皆さんが、社員を大切に考えていらっしゃいます。
ありがとうございます。
今日も感謝の気持ちでいっぱいになりました。


