【「承認」するとは、どういうことですか?「承認」すると、どんな良いことがあるのでしょうか?】

愛知県、岐阜県美濃地方、三重県北勢地方で主に活動をしています、定着率カイゼン講師(特定社会保険労務士、行政書士)、承認ファシリテーターの岡戸久敏です。(名古屋・西三河・知多の特定社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (https://sr-hokado.jp))
「承認」とは、
相手が気づかない優れた能力、資質、業績(貢献)、成長、可能性などについて、
ポイントは、相手が気づいていないこと、
そして、相手が気づいていない"事実"を伝えることで、
相手の優れた点を"自覚"してもらうことです。
相手を人間として尊重するなら、「ほめる」より「認める」(承認する)ことの方が大切です。
承認には、ありのままを本人に認識させる 誠実さがあります。
では、なぜ、「承認」することが、そんなに大切なことなのか?
人は、生まれながらに認められたいという「承認欲求」をもっています。
自分が必要とされている、自分には価値があると実感したいのです。
生きていくためには、承認が必要なのです。
承認欲求は、
「自分は必要とされている。自分には価値がある。そして、価値を高めていきたい。」という感情です。
一方、パワハラは人格を否定することです。パワハラと承認とは、対極にあります。
パワハラをされると自分には価値がないと思い、場合によっては死にたくなることさえあります。
「承認」されると、自分には価値があると自覚できますから、生きていく勇気が湧いてきます。
(なるほど!
「承認」が、大切なことはわかりました。
では、「承認」でどんな良いことがありますか?)
「承認」の効果について、承認欲求から順を追って説明します。
人は生まれながらに、「承認欲求」を持っています。
「承認」は目的ではなく、あくまで手段です。
重要なのは、自己肯定感と自己効力感を満たしていくことです。
自己肯定感が満たされ、自己効力感が高まると、
内発的モチベーションがアップし、自発的に努力し、成長する(自律する)ようになります。
では、ここでいう「自己肯定感」、「自己効力感」、「内発的モチベーション」とは、どういうことでしょうか。
・「自己肯定感」とは、自分は生きる価値がある、誰かに必要とされていると、自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことをいいます。
・「自己効力感」とは、課題や目標などを達成する能力が自分にあるという感覚、または、環境に対し、効果的にコントロール(対処)
できているという感覚のことをいいます。
・「内発的モチベーション」とは、報酬、
地位、名誉、賞罰などのような外的な要因に基づかない動機のことをいいます。
好奇心や関心によってもたらされ、
お金のためでもない、怒られないためにでもない、
その活動がしたいからするという、心の底から湧き上がる動機をいいます。
話しを戻しまして、
個人が自律的に行動し、また、組織へのエンゲージメントが向上していきますので、
最終的に、
"個人"は、人間的成長、生きがい・働きがいの向上、持ち味とパワーの発揮、元気が出てくるなどの効果が実現できます。
"会社"では、メンタルヘルスが向上し、ハラスメントがなくなっていき、社員が定着して、不祥事もなくなっていきます。その結果、組織のパフォーマンスが向上していきます。
このように、「承認」するということは、個人にも、会社(組織)にも、素晴らしい効果をもたらします。
次回は、どんな時に「承認」力を上げるための取り組みが必要とされるのか。お話しをします。