【最低賃金の上げ幅が、過去最高になりそう!】

2025年の最低賃金の上げ幅が、全国平均で63円になりそうです。
中央最低賃金審議会の答申で、最終的には、都道府県審議会で決定されます。
しかし、近年の流れでは、中央最低賃金審議会の目安額を下回ることはありません。
むしろ、かなり上回って決定されることが、あります。
愛知県では、現在(2024年度)、1,077円ですが、目安(+63円)どおりに上げ幅が決定されると、1,140円になります。
最近、最低賃金がものすごい勢いで上がっていますので、気になって、愛知県の過去10年間の数字を調べてみました。
年度(西暦) 時給(円) 前年比(円)
2024年 1,077円 +50円
2023年 1,027円 +41円
2022年 986円 +31円
2021年 955円 +28円
2020年 927円 +1円
2019年 926円 +28円
2018年 898円 +27円
2017年 871円 +26円
2016年 845円 +25円
2015年 820円 +20円
毎年、最低賃金は、とても気にしていたのですが、こうして、数字を見ると、いろいろと思うことあります。
・ほんの3年前までは、900円台だったんだ! そして、今年は、1,100円超えに!
・2022年から、上げ幅が毎年、過去最高を更新している。31円→41円→50円→63円
政府は、2020年代に全国平均で1,500円まで引き上げる目標を設定していますので、上げ幅が大きくなっていきますね。
・10年前の2015年は820円でしたから、2025年が目安どおりの上げ幅になったら、なんと、10年間で、金額で320円、率で40%も上がっています。
・上げ幅が1円、という年もありましたね。
この年は、かなりの議論がありました。この影響からか、翌年から、最低賃金はあげるべし、という流れになってきました。
個人的には、最低賃金はあげた方がいいと思っていますが、一方で、
○○○万円の壁というものも、存在しています。扶養の関係で、この壁を越えないように、働く時間を更に抑える、ということか起きてきそうです。
今、中小企業を中心に、人手不足で困っています。
○○○万円の壁で、働く時間を更に調整するということになれば、人手不足が更に深刻になりそうで、心配です。
このあたりの政策を考えていく必要があります。(当然、政府は考えているでしょうが!)
このブログを書いたのは、愛知県、岐阜県美濃地方、三重県北勢地方で主に活動をしています、定着率カイゼン講師&コンサルタント(特定社会保険労務士、行政書士)の岡戸久敏です。
(名古屋・西三河・知多の特定社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (https://sr-hokado.jp))