【「上司 豊田章男 トヨタらしさを取り戻す闘い」を読んでの気づき②】

トヨタでは三現主義と言って、現地・現物・現実をとても大切にしています。
この本のでは、豊田章男さんの話しとして、「「現地現物」とは、現地に行って、現地を視察することではありません。目の前で起こっていることを、「自分事」として捉え、さらに良くしようと努力するためにある言葉なのです。」とあります。
このくだりが書かれているのが、東日本大震災でのトヨタの対応です。
自分ではそんなつもりはなくても、視察、敢えて悪く言うと、物見遊山に見られてしまっては、リーダーとしてあるべき姿ではありません。
「自分事」
「自分事」として、真剣に捉えることができるか。
私は、モノづくりが好きなので、製造業専門と名乗っています。
ルーツは、亡くなった両親が農業で私達を育ててくれたことにあります。
今になってわかるのですが、米、ミカン、牛乳、白菜、ナス・・これらを生産して、消費者にお届けすることは、本当に大変なことです。
血の滲むような努力です。
私は、親不孝をして、社労士という仕事をしています。
私には、体力的にみて、とても農業という仕事はできません。
話しを戻しまして、農業はモノづくりの典型です。一粒の種、一つの苗から、野菜や米を生産するのですから。
そして、地元の自動車メーカーが好き。
幼い頃から、この会社のクルマをたくさん見てきました。
そして、仕事で関わってきた開発主査の方の人間性。
リーダーズというテレビ番組での豊田喜一郎さん達の情熱。
だから、モノづくりが好きで、製造業専門としました。
でも、私は、製造業で働いたことは、ありません。
「トヨタ生産方式」とか、自動車メーカーに関する本は、たくさん読んできました。
ただ、これは耳学問です。
現地現物を知らないので、「自分事」にできない。このハンディを克服するには、どうしたら良いか。
まずは、工場を拝見できる機会があったら、何としても行こうと。
そう願っていると、そんな機会が現れるのが不思議です。
会員になっている大府商工会議所が、そんな機会をたくさん作ってくれます。
ある方が工場視察で、「社労士さんが工場の
DXに興味を持つの珍しいですね。」とおっしゃいました。(注:この時は、DXを活用した生産性の向上がテーマになっていました。)
私は、現場を知らないので、現場を見て、少しでも目で見てわかりたい。「自分事」にしていきたいという一心だったのです。
それから、製造業の経営者の方がいる集まりに参加しようと。
関係性がない状態で、話しを聞かせてくださいとは、なかなか言えないので、まずは参加する。
そんなことをして、「自分事」にできるように。
いや「自分事」にする。
豊田章男さんは、続けて、「肩書きなんて関係ない。最後は見ているものが強い。モノに近い、現場にいる人が勝ちなのです。「現地現物によって、人は学び、人は育つ」というのが、今日まで、そしてこれからも変わらぬ私の信念です。」
と話されています。
読んでいて、今日はこんなことを考えました。

このブログを書いたのは、愛知県、岐阜県美濃地方、三重県北勢地方で主に活動をしています、人が辞めない仕組みづくりコンサルタント(特定社会保険労務士)の岡戸久敏です。
(名古屋・西三河・知多の特定社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (https://sr-hokado.jp))




