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戦いたくない士業のためのストレスフリー仕事術 その1

2023/06/26

 愛知県知多地域、西三河碧海地域、名古屋市南部地域を営業区域としています、

特定社会保険労務士の岡戸久敏と申します。

 嫌なストレスなし。

 資格と自分の良さを活かす。

 お客様のために楽しみながら、仕事をする。

 できないこと(やれないこと)はやらず、できることは全力で取り組む。

 これらは、私が開業したら、こうありたいと考えていたことです。

 サラリーマン時代に、ストレスだらけ。どうしても楽しくなれない仕事、楽しめない仕事、長時間労働、合わない人達との人間関係・・・

 ある先輩社労士さんに、開業前にご挨拶をしましたら、楽しく仕事をするとは、どういうことなのかとおっしゃられました。

 ストレスまみれだったので、開業したら、自分で仕事をコントロールして、お客様を選んで、気の合うお客様のために、お客様と共に楽しく仕事をしようと思っています。

 また、ある先輩社労士さんは、サラリーマンの時には親切にしてくれるけど、開業すると商売仇だから、親切にしてくれないとおっしゃられました。

 実際は、多くの社労士さんや、経営者の方が多くの助言や励みをくださいました。

 開業前には先輩士業さんの本をたくさん読み、経営の勉強をし、時間とお金を使い、自立できるように、やってきました。

 さて、今回ご紹介します「戦いたくない士業のためのストレスフリー仕事術」(Amazon.co.jp: 戦いたくない士業のためのストレスフリー仕事術: ジョーシキもしがらみも捨てる! シンプルに「資格」と「自分」を活かそう! eBook : 佐藤 良基: 本)は、開業してすぐ、アマゾンのサイトを見ていましたら、偶然、紹介本として出てきました。題名に興味を惹かれ、即購入しました。

 

 この本で、著者の佐藤良基さんは、私が冒頭に書いたことをおっしゃっています。

 ありがとうございますという気持ち、ほっとする気持ち、これでいいのだという気持ちになりました。

 専門特化した場合、その道の専門家、スペシャリストとして認知される。この仕事なら、〇〇さんとなって、紹介が舞い込んでくる。

 そして、隠れたメリットとして、仕入れが楽になる。時間とお金を、専門特化した業務にだけ注ぎ込めばいい。と書かれています。

 私は、年金はしません。

 年金はわかりません。年金のスペシャリストと言われる著名な方の研修を受けましたが、わかりませんでした。残念ながら、面白いとも思いませんでした。だから、私には合わないと思います。

 

 助成金はやりません。

 サラリーマン時代に補助金の仕事をしたことがありますから、できます。でも、要らぬ誤解を受けてしまうことが、あります。報道でも、嫌な話があります。ですから、危うきに近寄らずと考えています。

 給与計算はやりません。

 給与計算は、サラリーマン時代にやったことがあり、どちらかという得意です。でも、やりません。従業員さんにとって、給料は正しく払われるのが当然のことで、間違って払われるなんてことは、夢にも思っていません。給与計算の仕事は100満点しかありません。一人でも間違えたら零点だと思っています。私にはこのストレスは、とても大きいものです。もうやらなくても、いいでしょう。

 育児・介護休業法に、特化した講師などもやりません。

 法律の内容は一通り理解しています。就業規則は大丈夫です。

 ただ、今般改正されたこの法律はとても複雑で、あらゆるケースに対して、休業、休暇を取られる方に寄り添って、法律に合致して、かつ、お休みを取られる方の希望に一番合う助言ができる自信がありません。

 給与計算の関連業務ですが、労働保険、社会保険の諸手続きは、やりますが、補足業務としたいです。

 では、何をやる。

 人事労務相談は、経験もあり、相談を受けられた方が、解決の糸口を見つけられるお手伝いができる業務です。相談をされた方が喜ばれることは、嬉しいことです。

 人事労務相談から派生して、社内体制の改善、パワハラ対策、労働時間管理の整備、更に、社内説明会まで、会社のために役立てることがたくさんあります。

 就業規則の制定や改定は、就業規則は会社にとって最も重要な文書です。

 経営者の想い、会社の理念をお聞きし、法令違反のないように意を配りつつ、会社を守り、従業員を守り、すべてのステークホルダーがWin-Winになるように。会社が維持、発展できる、そういったお手伝いができます。

 私が頑張れば、その分、皆様が幸せになれる、そういった仕事です。

 就業規則業務から派生して、人事評価制度の設計、運用に発展することもあり、会社のお役にたつことができます。

 一方、私がやるより、他の社労士さん、他の士業さんがやられる方がいい場合、責任もって他の方を紹介します。

 例えば、年金など。

 他人と「比較」するとストレスが出てくると書かれていますが、よくわかります。

 比較から生まれてくるのは、攻撃的な感情とネガティブな感情です。

 社労士の場合の対象者は、他の社労士さん? これって、よくないのでは?

 比較していると、大切な仲間と感情的なシコリが。

 では、「差別化」は。

 差別化は必要です。選ばれるためには、理由が必要だからです。

 差別化はお客様のため。差別化するのは、お客様目線から見た自分もしくはサービスです。差別化は経営戦略です。

 次に、スポットの案件しか仮になかったとしても、誠実な対応を続けることでストックされているものがあります。それは、「信用」と「信頼」です。と書かれています。

 売り上げは単発かもしれない。

業務を誠実に行うことで得るものは、報酬だけではありません。

 必ず「信用」と「信頼」がセットでついてきます。

 紹介がどんどん増えていくのは、「信用」と「信頼」が積み重なった結果に違いありません。

 売り上げの見込みは大切です。

 売り上げの見込みが立っているからこそ、地に足を付けて将来のことが考えられます。

 いい仕事をするために、お金を増やすことを考える。

 ところで、仕事は一時間何万円というだけの考え方だけでいいのか。

 盲目的な時給換算は、目の前にいる人間をおろそかにしてしまい、目先の利益だけにとらわれてしまいがちになります。

 佐藤氏(著者)が大切にしているのは永給です。

 時給が一時間あたりの金額なら、永給は人生(永久)においての金額です。この仕事、今はお金にならないかもしれないけど、自分の人生を考えてみたら物凄いプラスになるのではないか。そんな仕事ありますよね。ビジネスは人間が行うものですから、時給にこだわらずに判断したい。と書かれています。

 また、赤字にならないようにするためには、少なくとも固定費を上回る売り上げをあげないといけない。

 固定費がかかればかかるほど売り上げをあげないといけなくなります。

 だからこそ売り上げなくてはいけない数字である「固定費」を、少しでも減らす必要があります。

 極端な話、固定費がゼロだったら、売り上げが少なくても焦る必要はありません。

 その結果、やりたい仕事をやりたい人とできる余裕が生まれます。

 お客様に「経費」と思われたら、削減の対象となってしまう。

 お客様に「投資」と思ってもらう。専門家の知見を通じて、お客様に「リターン」を与えます。

 値下げを要求されたくないのであれば、専門家費用の「投資」をしてもらいましょう。投資と思ってもらうために、“明るい未来やポジティブなビジョン”を明確にさせる提案やサービスを提供できるといいですね。と書かれています。

 これが、これからの士業にとって大切な価値観ではないでしょうか。

 また分量が多くなってしまいました。

 この続きは、別の機会に書きたいと思います。

 (本の3分の1くらいしか書けていません。)

 ちょっと古い本ですが、今の自分に?を感じている士業の方には、参考になると思います。

 もしよろしければ、私のホームページ(愛知県知多・碧海・名古屋市南部の社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (sr-hokado.jp) )もご覧ください。

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