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就業規則の重要性とは?

2023/06/10

 愛知県知多地域、西三河碧海地域、名古屋市南部地域を営業区域としています、特定社会保険労務士の岡戸久敏と申します。

○ 前置き (ここは読み飛ばしていただいて、結構です。)

 ここ5年くらい、こんなことが知りたいな、勉強したいなと考えていると、新聞の書評欄や新聞紙面の下にある本の宣伝、あるいはアマゾンの紹介で、ぴったり合いそうな本の題名が、自然に目に入ってきます。

 不思議ですね。

 最近は、新聞紙面の下にある本の宣伝で7割、アマゾンで2割、書評欄で1割という感じでしょうか。

 昔は、本屋さんで手に取って買う本もありましたが、今は、雑誌以外全くないですね。

 以前は、ある本を読んでいて、その本の中に参考文献とか引用されている本を続けて読み、また、同じようにして、という風に本を読んでいました。

 また、ビジネス雑誌のプレジデントや日経ビジネスなどに取り上げられている本を、むさぶり読んでいました。今は、プレジデントも日経ビジネスも、定期購読をやめてしまったので、この読み方はなくなってしまいました。

○「社長のための士業のトリセツ」の紹介 (本の紹介です。)

社長のための士業のトリセツ | 島田 直行 |本 | 通販 | Amazon

 さて、今年のゴールデンウィーク頃だったでしょうか、どうしたらお客様のためになる仕事ができるかと考えていました。そうしていたら、日本経済新聞朝刊2面か3面の下の方に、「社長のための士業のトリセツ」(著:弁護士 島田直行 様)という本の宣伝があり、目に飛び込んできました。

 インパクトのある題名だなと思いつつ、「社長さんが士業(私は社労士)をうまく活用できていないから、社長さんの士業対策本なのか。あるいは、士業の立場からは、社長さんがどのような目で私たちを見ているのか、勉強になるのではないか。」など、頭に浮かんできました。

 また、弁護士さんが書かれた本なので、いい加減な内容の本ではないと考え、即、購入しました。

 読み始めると、いきなり、「仕方がないから顧問の先生に聞いてみます。」と書いてあり、士業は仕方のない存在とされている。単なる「物知りな先生」であって、少し読み進めると、「(士業は)不良在庫と同じだ。」と書かれていました。

 こんな風にみられているとは、相当な危機感をもって、日々の業務に当たっていかなければならないと、改めて気を引き締めました。

 「第1章 士業はただ消えゆく運命なのか」、「第2章 士業によって能力の限界を突破する、「第3章 経営の中に士業を取り込む」までは、そのとおりだと思いながら読み進めました。

 「第4章 チームとしての可能性を見いだす」は、以前読んだ大阪の社労士さんの本の中に、「自分がハブとなって、司法書士さんや税理士さんといっしょに、仕事をしている。」という趣旨のことが書かれており、これと同じことだと思いました。一人より二人、二人より三人と言いますが、実際にサムライの人たちがチームで仕事をするのは、難しいことではないかと思います。

 会社で上下関係がある組織の中でも、パフォーマンスが高いチームはそうそうできないのではないか。大阪の社労士さんは、とても多くの人に会って、その中で、自分と本当に気が合う人といっしょに仕事をしているということでした。この本では、ちょっとニュアンスが違うなと思いました。

 最終章の「第5章 挑戦-そこに士業がいる」まで読み進めますと、内容の重さをひしひしと感じ、押しつぶられそうになりました。

 予防策こそ必要なのは、よくわかります。準備万端に備えて、何か起きそうになったら、すぐにつぶしてしまう。日々が、何もなかったように淡々と流れていく。私はこれがよい組織だと思っています。

 最後に、チャーチル元英国首相が述べられた、「悲観主義者はあらゆる“機会”のなかに“問題”を見いだす。楽観主義者はあらゆる“問題”の中に“機会”を見いだす。」が紹介されていました。

 とかく悲観的になりがちですが、島田直行氏は「悲観主義と楽観主義を分かつのは、「自らの手で変えていく」という意志ただひとつである。」と書かれています。そして、「その高潔な意志こそが、悲観主義にとらわれた周囲の人にとって一条の光となる。その光をより強く、より遠くに届けるために、士業の力を信じていただきたい。そのとき士業は、経営者にとって「仕方のない存在」から「かけがいのない存在」へと輝きを取り戻しているはずだ。士業はここにいる。」と書き継いでいらっしゃいます。

 社長へのアドバイスではなく、私たち士業へのエールに思えてきます。

 この本の題名は「社長のための士業のトリセツ」ですが、実は、「士業のための士業のあり方」という副題が、裏に隠されているのではないかと思った次第です。

  

○ 就業規則の重要性(本論)

 やっと、就業規則の話です。

 少し前、ある異業種交流会に参加をしました。その交流会に参加されていた中小企業の経営者の方に、「就業規則」について少し話をしました。その方は、「就業規則はちゃちゃと書いて、(労基署)に出しておけばよい。」とおっしゃいました。えっと思いましたが、やはりその程度の認識なのか、どこかで聞いたとおりだと思いました。

 私は、「就業規則は会社を守る大切な武器です。また、社長さんの想いを就業規則に書いてもいいのですよ。」とお話ししました。ただ、交流会でこれ以上言うのはよくないので、これでやめておきました。

 ところで、「社長のための士業のトリセツ」の中に、就業規則について言及がされているところが何か所かあります。著名な弁護士がおっしゃっていることですから、とても参考になると思います。

 具体的には、「社長のための士業のトリセツ」の120ページ、131ページ、190ページ、221ページに、就業規則について、濃い内容のことが書かれています。

 著作権の関係で引用はできませんが、お読みいただけると勉強になると思います。

 就業規則は、会社を守り、従業員を守り、すべての関係者(ステークホルダー)を守り、そして、会社の維持・発展に不可欠な大切な武器です。常に、その会社にあった就業規則を備えておいてほしいと切望します。是非とも、顧問社労士に相談して、使える就業規則を備えていただきたいと思います。

 最後に、良い本を世の中に提供していただきました、弁護士の島田直行様に深く感謝申し上げます。

 よろしければ、私のホームページ(愛知県知多・碧海・名古屋市南部の社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (sr-hokado.jp) )もご覧ください。

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