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鋳物体験で担い手発掘 工場見学やおちょこ造り

2023/11/10

 愛知県知多地域、西三河碧海地域、名古屋市南部地域を営業区域としています、中小企業応援社労士(経営労務プロデューサー、特定社会保険労務士)の岡戸久敏と申します。(西三河・知多の特定社会保険労務士 – おかど社会保険労務士事務所 (sr-hokado.jp)

 私は、信頼をつなぐ「就業規則」と、実体験に基づく「セミナー」で、中小企業を応援しています。

 2023年11月10日(金)の日本経済新聞朝刊に、鋳物産業についての記事がありました。

 私は、前職で「鋳物工場」さんに、何度もお伺いしたことがあります。

 鋳物工場の中は、ものすごい高温です。冬でも、鋳型に溶かした金属を入れている現場に近づくと、かなりの暑さを感じます。職人さんは、毎日、この高温の中、重い溶けた重い金属を運ぶなど、大変な作業をしていらっしゃいます。

 また、鋳物の型は砂でできていますので、粉塵が舞ってしまいますが、どの工場さんも巨大な換気扇を設置(大気汚染防止法で設置義務あり。)されており、実は、目に見えるような粉塵は舞っていません。

 ところで、鋳物工場さんは中小零細企業さんが多く、設備投資を理想的なものとするのは、難しいかと推察しています。

 納期も厳しいものがあるようで、朝早くから工場を稼働させなければならないのですが、近隣の方から音が大きいと、苦情を受けることが多々あるとのことでした。近隣の方へ迷惑をかけないよう、どのように防音対策をしていくのか、悩まれていました。

 このような鋳物工場さんですが、愛知モノづくり、中部のモノづくり、日本のモノづくりを、こういった方々が、土台して支えてくださっています。

 この方々が、元気で頑張っていらっしゃるからこそ、日本の未来があると信じています。

 「鋳物」にも興味を持っていただき、理解をしていただけると、モノづくりの深みが分かってくるのではないか、と感じています。

 

 (参考) 2023年11月10日 1:49 日経電子版

 鋳物体験で担い手発掘 中部で施設開設相次ぐ

 工場見学やおちょこ造り ものづくりへの興味誘う

 中部の鋳物各社が体験施設を設ける動きが相次いでいる。愛知県がシェア3割を占めるなど地域の伝統的な産業だが、高温下での作業が伴う厳しい労働環境のイメージが先行し、近年は人材難が課題となっている。自動車をはじめ幅広い産業を支える業界の魅力を知ってもらい、将来の担い手確保につなげる。

 約30社の鋳物企業が集まる県内有数の鋳物産地、愛知県碧南市。鋳造のロボットや水道管部品を製造する石川鋳造の工場の横に11月、カフェのようなしゃれた建物がお目見えした。同社が10日に開業する鋳物の体験施設「体感基地おもいのフライパンBASE」だ。

 一般客のほか小中学校や企業の関係者らを招く体験会では、同施設で鋳物の製造法や役割を解説。表面をむらなく焼ける同社の鋳物製フライパン「おもいのフライパン」で作った料理の試食なども催し、今後料理教室の開催も検討する。身近な製品群やその特長を紹介するほか、1400度超の鉄を型に流し込む工場での重厚な作業の見学も用意し、両面で魅力を伝える。

 鋳物は鉄や銅といった金属を溶かして砂を固めた型に流し込み、冷えて固まった後に型から取りだした金属製品だ。自動車や工作機械の基幹部品、マンホールのほか調理器具などの生活用品にも用いられる。日本の鋳物メーカーは少量多品種の生産に柔軟に対応できる技術を持ち、国内製造業の高い競争力を支えてきた。

 製造業の裾野が広い愛知県はその一大産地。日本鋳造協会によると22年に県内で生産された銑鉄鋳物の生産量は120万トン、生産金額は2310億円と、それぞれ全国の4割、3割を占める。

 ただ、近年は砂や粉塵が舞う高温下で作業する労働環境が敬遠され、担い手不足が深刻になっている。経済産業省の22年の調査によると全国の銑鉄鋳物の事業所は約700で、12年から3割減った。石川鋳造の石川鋼逸社長は「スーツを着て営業したいという学生も多く、ものづくりは就職先として敬遠されがちだ」と頭を悩ませる。

 モダンな作りでこしらえた新施設は子供や消費者との距離を縮め、生活に欠かせない産業としての認知を広める一手となる。施設に足を運んでもらったうえで、「職人が鋳物づくりに取り組むひたむきな姿勢やまなざしを見てもらい、きつい職場という先行イメージを払拭したい」と石川社長は意気込む。

 中部では三重県桑名市も鋳物の街として知られる。江戸時代に徳川家康の家臣である本多忠勝が藩主となり、鉄砲を製造したのが起源とされる。マンホールや水道のメーターボックスを製造する大洋産業(三重県桑名市)は6月末に鋳造体験ができる工房「キャスターホーム」を開業した。金属のスズを使ってコースターやおちょこがつくれる。

 これまでに小学生を中心に約100人が来店した。同社は「3K(きつい、汚い、危険)のイメージを払拭することで、鋳物業界が就職先の選択肢の1つになってほしい」と話す。市外からの来店も増えており、桑名市の観光拠点としての期待も高まる。

 鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」で知られる愛知ドビー(名古屋市)は8月、直径3.5センチメートルのミニチュア鍋の鋳造体験ができるワークショップを始めた。「鋳物をはじめものづくりに興味を持ってほしい」との狙いだ。8月のワークショップは予約開始から3分で全ての枠が完売した。次回は24年2月以降の開催を予定する。

 鋳物産業の衰退は、鋳物を機械部品で用いる製造業全体にも影響を及ぼしかねない。人材確保への知恵が、中部の製造業の競争力を保つためのカギにもなってくる。

 (大久保希美)

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