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【質問】アルバイトを正社員に登用したいと考えていますが、どのような手続きが必要ですか?

アルバイトで2年間ほど、週3日、1日につき6時間働いてくれている20代の女性がいます。とてもよく働いてくれるし、本人も希望しているので、週5日、1日につき6時間で正社員に登用して雇いたいと考えています。どのような手続きが必要ですか。なお、当社は法人の小売業で、役員(夫婦)以外の従業員は、先ほど話したアルバイト1人だけです。

回答

勤務時間、休日などを本人と相談して決め、「労働条件通知書」に落とし込んで、本人に交付してください。「労働条件通知書」の書式は、厚生労働省のホームページからダウンロードできます。

法人の正社員であり、週に30時間の勤務時間であるので、健康保険、厚生年金保険、雇用保険に加入する必要があります。健康保険、厚生年金保険関係では、正社員になった日から5日以内に、「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」を年金事務所へ提出します。また、雇用保険関係では、「雇用保険被保険者資格取得届」を正社員になった日の翌月10日までに、ハローワークへ提出します。

 初めて正社員を雇用するのであれば、年金事務所や労働基準監督署(ハローワーク)に事業所の登録がされていないと考えられます。健康保険、厚生年金保険関係では、「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」を年金事務所へ、労災保険・雇用保険関係では、「労働保険 保険関係成立届」を労働基準監督署またはハローワークへ、各々提出します。

 なお、健康保険、厚生年金保険、雇用保険では保険料の半額、労災保険では保険料の全額、事業主負担が新たに生じるので、注意してください。また、初めて正社員を雇用するので、今後、この方が貴社の先例になることを承知しておいてください。

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この記事を書いた人

岡戸久敏のアバター 岡戸久敏 特定社会保険労務士  行政書士

愛知県知多半島生まれ、名古屋市在住
定着率カイゼン講師、承認ファシリテーター。「承認」研修で明るく快活な職場にして、社員の定着率100%を目指す講師。「承認」で、すべての働く人が活き活きと、幸せそうに仕事をしている。社員が定着して売上が上がり、会社がずっと成長し続ける。そんな社会が実現できるよう、生涯一講師として、日々奮闘中。

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